家族に関する問題に学生の頃から興味がありました。天童荒太さんの「家族狩り」をドラマで見て似た様な状況に陥ってる家族はどんな気持ちでこれを見るのだろうか?とふと考えたりしました。自分には関係ない別世界の出来事、と思える人は幸せかもしれません。機能不全家族で育っている人間には自分の家庭の異常さには気付かないものです。最近若者による家庭内の殺人が起こりました。一つは17歳の少女が祖母と母を殺したもので、もう一つは自宅が火事になり、その後自殺した長男と、家事の前に飛び降りた長女と浴室で重体になっていた次男の事件です。両親の留守の間の出来事でした。事件はどんなにショッキングな話でもすぐに忘れ去られます。すぐ後に起こった別の大きな事件に上書きされてしまうのです。私は2つの事件の動機を知りたいです。それが類似の事件を防ぐためのヒントになると思うからです。家庭内の事だから、プライバシーに配慮して、と隠してしまうから同じような事件が後を絶たないような気がしてなりません。果たしてそれが本当に犠牲者を悼むことになるのでしょうか?特に家族間での若者の犯罪の場合は加害者の言い分も知りたいです。それが今まさに苦しんでいる家族を少しでも助けることになると思うのですが。