以前スイスで安楽死をする人の話をニュースで見ました。
若い女性で末期の脳腫瘍だそうです。
本人が選んだ事ですのでそれに対しては何とも言えませんが、
見た感じまだ元気そうなのでもったいないな、周囲の人は辛いだろうな。そう考えてしまいました。
その話題が下火になった頃、ALS患者の安楽死の様子を映像でやっていました。
医者が何度も念を押していたのが印象的でした。
「いいですね。これは安楽死の薬です。飲めばあなたは亡くなります。」
「この薬は安楽死するものです。あなたはこれを飲む事を希望するのですね?」
・・・決まりなのだそうです。そして映像に残す事も。後々のトラブル防止の為だそうです。
私は日本の死をタブー視する風潮はあまり好きではありません。
死はもっと身近であるべきだと思います。死が身近に感じられる事が命の尊さの実感につながると考えています。
死は重く苦しいものであり、ゲームとは違います。命は復活しないのです。
でも最期まで見られませんでした。その患者が液体の薬をストローでゆっくり飲んでいる間に
私の心臓の鼓動は激しくなり、胸が苦しくなってチャンネルを替えてしまいました。
安楽死と尊厳死は違います。何となく安楽死に自殺と同じものを感じてしまいます。
私は尊厳死を選びたいと思っています。